【足浴で行う爪切りのポイント②】深爪に注意する
姿勢や歩行状態悪化により、転倒のリスクも上がる
高齢者はどちらかというと、深爪を好まれる方が多いと思いますが、短く切った爪から思わぬ痛みが発生してしまう場合があります。
巻き爪(爪の両端が、内側に曲がった状態)と呼ばれているものも、深爪が原因です。
深爪は爪の先端や両端が皮膚にダイレクトに食い込む陥入爪(爪の角が皮膚に食い込む症状)の原因にもなってきます。
爪の両端に切り残しがあると、そこから痛みや炎症を引き起こし、悪化すると細菌感染を起こしてしまう場合もあります。
また、深爪が原因で姿勢や歩行状態に支障をきたして、転倒のリスクも高くなってきます。
そのため、深爪には十分注意をしていきましょう。
余談ですが、過去2度ほど私は巻き爪で切ない思いをしたことがあります。
キシロカインを使った爪甲除去術を行い、しばらくテーピングをしながら仕事をしていたことがあります。
高齢者でなくても足の爪を切る際には、深爪には十分注意をしなければいけませんね。
【足浴で行う爪切りのポイント③】爪の走行に沿って爪切りを行うのはNG
爪を丸く切ってはいけない?
爪の形に沿って切ってしまったばかりに、思わぬ傷を作ってしまう場合があります。
高齢者の場合、成人に比べて免疫力が低下しているため、わずかな傷口でもそこから細菌感染をおこしてしまい、全身状態の悪化へとつながってしまう場合がありますので、注意していきましょう。
以下、足の爪を切る際の大切なポイントを上げておきます。
- ・足の爪は丸く切らない
- ・爪の長さは皮膚より少し長めに切る
- ・バイアス切りは絶対にせず、スクエアオフのように一直線に切る
- ・爪やすりを用いて爪の断面を滑らかにする
足の爪は趾先を保護するほかに、歩行による趾腹に加わる力を支えています。
とくに親指は重要な役目でもありますしね。
高齢者の爪切りは本当に大変です。
加えて糖尿病の持病がある場合、わずかな傷口から細菌感染を引き起こして、全身状態の悪化へとつながってしまう場合があります。
また、血液がさらさらになるお薬であるワーファリンを服用している場合も、出血には十分注意をしなければいけません。
画像出典:pinkblog.it
足浴で行う爪切りのポイントとは まとめ
高齢者の爪は変形していたり、硬化していたり、肥厚していたりと、成人の爪とは性質や形が全く異なってきます。
質の高いフットケアが提供できるように心がけていきましょう。
【PR】
看護師の転職を考えている方は
こちらがオススメです♪
この記事はいかがでしたか? ・週一回なら、まぁ見てもいいかな♪ といった方は是非ご登録をお願いします!!
下記リンクからの無料会員登録で、 メルマガ受け取り@毎週土曜日 診療報酬改定まとめ資料受け取り などが可能になります!! (もちろん、わずらわしい情報は一切お送りしませんよ♪)
|
☆関連お役立ち情報☆ |
☆おすすめのまとめ記事☆ |
・【看護師スキルアップ術まとめ20選】3種の看護スキルでQOLを最大化! |
★ここまでで分からない用語はありませんでしたか? そんな方は・・・
関連する記事
【梅田恵先生インタビュー第3回】「日本のナースは世界一」
イギリスに行き「緩和ケアの影」とでもいうべきものを見破ろうとしていた梅田先生。そんな先生は、どのような経験を経てどのように心境が変わったのでしょうか。そして、イギリスとの比較して、日本の看護は先生にどう映るのでしょうか。
足浴でのマッサージのポイント 〜足浴にマッサージをプラスすれば血管事故を防げる?〜
足浴の効果は入眠を促すことや血行を改善することなど数多くあります。しかし、状況によっては足浴が禁忌となる場合もあるので、リスクを十分に考慮して対応していかなければなりません。足浴でのマッサージ法として、三つの手技についてご説明していきます。
足浴でおかしがちな失敗3選 ~ヒートショック、皮脂欠乏性皮膚炎、蜂窩織炎~
今回は、足浴でおかしがちな失敗についてご説明します。たとえば、症状によっては入浴が禁忌となるケースがありますが、急性期の方や高熱を出している方は清潔ケアが本当に大切になることも・・・!
足浴の目的と手順とは ~正しいやり方で気分をリフレッシュ!けどリフレッシュ以外にも良い効果が…~
頭寒足熱という言葉がありますが、足浴の効果には入眠目的があるといわれています。今回は足浴の目的と手順についてみていきましょう。
足浴の効果と注意点とは〜現役看護師のえつこさんにポイントを伺いました〜
足浴は看護や介護など様々な場面で行われています。しかし、看護師として行なう足浴には身体を清潔に保つだけではなく、アセスメントに繋げることが重要になってきます。今回は現役看護師のえつこさんに足浴の効果と注意点を紹介していただきました。