専門看護師、認定看護師と看護師の中でも高度な知識を持つものに与えられる資格が、近年人気があります。
資格取得のために、病院自体が資格取得者をバックアップしていくところが増えたこともあり、資格取得のための受講者は年々増加傾向にあります。
そんな専門看護師の中でも特に取得者が多いがん看護専門看護師。
今回はこのがん看護専門看護師についてお伝えしていきたいと思います。
画像出典:ikirov.ru
がん看護専門看護師について
まずは、がん看護専門看護師とは具体的にどのような位置づけをされる看護師なのかについてご紹介していきます。
がん看護専門看護師とは?
がん看護専門看護師とは1996年に認定が開始された資格で、精神看護と同様、専門看護師資格としては1番最初に資格として位置付けられたものとなります。
日本看護協会が位置付けている資格となり、その役割は、がん患者の身体的・精神的な苦痛を理解し、患者やその家族に対してQOLの視点に立った高い水準の看護を提供することにあります。
どのくらいの人ががん看護専門看護師の資格を取得しているか
がん看護専門看護師は、最も資格取得者が多い資格で、2013年5月時点で432名の看護師が資格を取得しています。
がん対策基本法施行後、がんに対する知識を持った看護師だけでなく、メディカルスタッフ間の調整、がん患者やその家族、医療者からの相談窓口などといった専門的な知識を使って医療チームの中心として必要とされる現場が増え、注目されています。
画像出典:online.odu.edu
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