ポリファーマシーの問題点を薬局に勤める薬剤師が解説致します。
ポリファーマシーにはいくつかの問題点があります。
わかりやすいものから気がつきにくいものまでいろいろありますので、計4つ解説いたします!
ポリファーマシーの問題点1:患者さんの健康問題が心配
●ポリファーマシーで薬の副作用のリスクが高くなる
薬を飲むと主作用の他に副作用が出る事があります。
薬疹などすぐにわかる副作用もあれば、なかなか専門家でも気がつきにくい副作用もあります。
薬は飲まなくていいならできるだけ飲んで欲しくない、というのが大多数の薬剤師の意見です。
特にポリファーマシーの患者さんは副作用のリスクも高くなるので注意が必要です。
万が一健康被害が起こると患者さんは勿論、介護する方にも負担がかかります。
画像出典:static.yoku-naru.net
ポリファーマシーの問題点2:薬が多すぎてよくわからなくなる
●「あれ、この薬、いつ飲むんだっけ?なんの薬だっけ?」
前述した様にたくさんの薬を服用する方は高齢者が多いです。
どれが何の薬か訳もわからず服用されている方は非常に多いと思います。
何故なら薬局で毎日飲んでいる薬に対して「先生に飲めって言われているけど、これは何の薬なの?」と質問されることがよくあるからです。
(薬剤師はそんな質問をされても笑顔で説明しますが、内心は「大丈夫かなこの患者さん…」と思っています。)
●「1日17錠?」飲み間違いや飲み忘れをしやすくなる
ポリファーマシー状態、薬の数が多くなるとそれだけ管理が難しくなります。
例えば、
朝8剤、昼2剤、夕4剤、寝る前3剤
これだけの薬を処方されることも決して珍しくありません。
毎日飲み間違いや飲み忘れなく服用する事は困難でしょう。
▶ 次ページへ:ポリファーマシーの問題点は若者世代にも影響があるってほんとう?
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