サーベイランスの言葉の意味は対象を調査、監視するという意味を持ちます。
継続的に調査や監視をすることの意味を持つモニタリングとの違いは、問題の発生を見逃さないように監視するという意味を持つことです。
院内感染サーベイランスとは感染症の動向調査という意味になります。
今回は院内サーベイランスの概要から目的まで簡単に解説します♪
院内サーベイランスの概要
平成19年4月に施行された改正医療法により、すべての医療機関において管理者の責任の下で院内感染対策のための体制の確保が義務化されました。
院内感染対策サーベイランス(JANIS)は厚生労働省の感染症研究センターです。
参加医療期間における院内感染の発生状況や薬剤耐性菌の分離状況および薬剤耐性菌による感染症の発生状況を調査し、わが国の院内感染の概況を把握し、医療現場への院内感染対策に有用な情報の還元等を目的としています。
院内の感染を予防するために、病院の中で感染症が発生しているかどうかを継続的に監視し、調査をしていくシステムのことです。原因をつきとめ、どのように感染を防いでいくかを決めて、対策を実行するものです。
▶ 次ページへ:現在の院内感染サーベイランスの流れと内容って?
関連する記事
院内感染の定義、原因から感染経路までわかりやすく解説しました!
病院というところは清潔感があるように見えて、一番汚染されているところなのかもしれません。院内感染には実はちゃんとした定義があり、原因についてもいろいろで感染経路についても様々で、病院だからこそ発生してしまう細菌まであります。今回は院内感染について、その定義・感染経路などを丁寧に説明していきます。
グリーフケアの具体的方法3選 ~葬儀やお偲び会だけに頼っていませんか?~
ビーナースではこれまでグリーフケアについて様々記事を書かせて頂きました。 今回はその中でも最も実践的なグリーフケアの具体的な方法をご紹介させていただきます。 「なかなか時間がとれない」「すぐにでも取り入れられることがあれば知りたい」という方に、グリーフケアの基本的なポイントを挙げていきます!
【体験談】看護師の私が思う、自分の病院(職場)の嫌なところ5選
看護師でもほかの職業でも、「完璧」は無いかと思います。たまには、愚痴を吐かせてください。笑 というわけで今回は、総合病院に勤務する看護師の立場から「自分の病院のここが嫌だ」を取り上げてみました。シビアなものから、クスっと笑えるものまで、看護師の方には「あるあるー」と共感していただければ幸いです。
看護師が訪問看護に行かず病院にとどまる理由とは?
多くの場所で活躍する看護師の中でも、今後その役割が重要視されているのが「訪問看護師」です。しかし、魅力的な訪問看護師の仕事ですが、今一歩踏み出せずに、結局病院での勤務を続けている人も少なくありません。今回は病院看護師が訪問に行かず病院にとどまる理由について考えてみたいと思います。
【体験談】病棟看護師からだと不安? 転職前に知っておきたい訪問看護師の仕事
昨今、看護師の転職先の選択肢の一つとして訪問ナース(訪問看護師)という選択肢があります。ですが、どうやら色々な側面から訪問ナースは少しネガティブイメージが強いよう。実際の現場では訪問看護師はどのようなものなのか、「不安あるある」に沿って述べていきたいと思います。