本記事の目次
タクティールケアの具体的な方法とは?
画像出典:bigmustard.co.uk
タクティールケアを実施する前にすべきことその.1:本人に確認する
利用者さん本人にまずはタクティールケアを行ってよいかの確認を取ります。
そもそも、タクティールケアの目的は「安心と穏やかさを提供する」ことですので、個人差が出るものです。
それゆえ、回数や時間帯は利用者個人に合わせて行います。
大事なことは、タクティールケアがその人にとって本当に必要なことかどうか見極めることにあります。
確認をとる際、利用者さんから確認を取ることが困難な場合は、そばに座り、利用者さんの肩や手に触れてみましょう。
手を払ったり、離れようとしなければ大丈夫だということです。
タクティールケアを実施する前にすべきことその.2:利用者さんにとって、良い環境をつくる
利用者さんにとって、心地よく穏やかにできる環境で行いましょう。
また、施術者もストレスがない状態で行えるようにしましょう。
タクティールケアを実施する前にすべきことその.3:始める前に利用者さん、施術者の状態を確認する
今日は何か体調が悪い、いらいらするといった状態の時もあるので、毎回、タクティールケアを始める前に利用者さん、施術者さん両方の状態を確認しましょう。
さらに、タクティールケアを実施すると決まった後にも状態の確認が必要です。
なぜなら、利用者さんの状態はさまざまで、ベッドで腹臥位や側臥位になれない場合や車いすに座ったままを好まれる方もおられるからです。
利用者さんに合わせて、楽な姿勢を考え、お互いに無理のない姿勢でケアをすることが大切になってくるのです。
タクティールケアを実施する前にすべきことその.4:利用者さんの状態により、主治医にも事前に確認する
利用者さんの状態により、オキシトシンの分泌を促進することが良くない場合もありますので、事前に主治医に確認しておくことも必要です。
オキシトシンとは、「タクティールケアの定義と目的、そして気になるその魅力的な効果とは??」の記事にもある通り、「幸せホルモン」「恋愛ホルモン」「抱擁ホルモン」「信頼ホルモン」「絆ホルモン」「思いやりホルモン」「癒しホルモン」など、数々の異名を持っています。
詳しくは、下記の記事をご参照ください。
タクティールケアを実施する際に準備するもの
- ・少し大きめのクッションや枕
- ・バスタオル1~2枚
感触の柔らかいもので、色は暖色系、無地が良いでしょう。
- オイル(マッサージ用)
オーガニックのものがお勧めですが、オイルを使用する場合はパッチテストを行い、アレルギーのチェックが必要です。
利用者さんが使用されている保湿クリームでも良いでしょう。
タクティールケアを実施する際にそれぞれの部位のケアのポイントとは?
- ・背中のタクティールケア:座位の場合はテーブルにクッションなどを置き、楽な姿勢で行いましょう。ベッドでは、腹臥位や側臥位になって行いましょう。
- ・手のタクティールケア:座位の場合は、大き目のクッションを膝の上に置き、その上にバスタオルを敷いて行うと楽にできます。
- ・足のタクティールケア:座位の場合は、大き目のクッションの上にバスタオルを敷き、上に両足を置きます。
- ・共通するポイント:座位の場合、施術者も座って行うこと。ケアの始まりから終わりまで、施術者の手が部位から離れないように注意すること。
これまで、タクティールケアの活用場面と具体的な方法については見てきました。
それでは次に、タクティールケアを実施するときのコツについて見ていきましょう。
▶ 次ページへ:タクティールケアを実施するときのコツって??
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