タクティールケアの効果とは
タクティールケアは心地よさや安心感や痛みを軽減する効果があります。
つまり、「不安やストレスの緩和」「痛みの抑制」が期待できます。
その根拠と考えられているのが、オキシトシンホルモンの分泌と痛みを和らげるゲートコントロールです。
では、次にタクティールケアの効果をもたらすオキシトシンとは一体何かを説明していきます。
画像出典:nobarc.com
タクティールケアの効果の根拠であるオキシトシンとは?
オキシトシンとは脳の下垂体から分泌されるホルモンの一種で生物有機化学的には9個のアミノ酸からできているペプチドホルモンです。
オキシトシンは出産の時に子宮筋を収縮させ分娩を促したり、授乳時に乳汁を出しやすくするための分泌促進作用ホルモンとして知られています。
「オキシトシン」の語源は、ギリシャ語で「早く生まれる」という意味で、古くから女性の出産や子育てに関連するホルモンとして広く知られていました。
近年、オキシトシンの研究が進み、その驚くべき“神秘の力”が注目されるようになっています。
オキシトシンは、「幸せホルモン」「恋愛ホルモン」「抱擁ホルモン」「信頼ホルモン」「絆ホルモン」「思いやりホルモン」「癒しホルモン」など、数々の異名を持っています。
オキシトシンによる具体的な効果
ここではオキシトシンによる具体的な効果について説明します。
- ・幸せな気分になる。
- ・ストレスが緩和する。
- ・不安や恐怖心が減少する。
- ・信頼の気持ちが増す。
- ・人と関わりたいという好奇心が強まる。
- ・学習意欲と記憶力が向上する。
- ・心臓の機能が上がる。
- ・感染症予防につながる。
目を見張るような魅力的な効果がありますね。
つぎに、このような非常に良い効果をもたらすオキシトシンの分泌を促すにはいったいどうすれば良いのでしょう?
オキシトシンの分泌を促す方法
オキシトシンの分泌を促す方法として、次のようなものがあります。
- ・触れ合う
- ・スキンシップ
- ・マッサージ
触れ合う、スキンシップ、マッサージをする、たったこれだけで良いのです。
では、気になるタクティールケアの仕組みとはいったいどういったものなのでしょうか。
タクティールケアの仕組み
タクティールケアで皮膚に触れるとき、皮膚にある触覚が刺激され、脳の視床下部から血液中にオキシトシンが分泌されます。
そのオキシトシンが体内に広がることによって、不安やストレスが和らぎます。
また、脊髄には、痛みを脳に伝えるゲートがあると考えられていて、ゲートが開いていれば、痛みを脳に伝え、痛みを感じます。
しかし、反対にゲートが閉じていれば、痛みを脳に伝えることはできません。
ゲートは気分の良いときや安心しているときには閉じていますが、不安なときや悲しいときには開いているので、痛みを感じます。
オキシトシンの分泌によって心地よさや安心感がもたらされ、痛みのゲートは閉じられ、痛みを和らげることができるのです。
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タクティールケアの定義と目的、そして気になるその魅力的な効果とは?? まとめ
本記事では、肌に触れて心を癒やすマッサージケアであるタクティールケアの定義と目的、そして気になるその効果について見てきました。
ここで、もう一度、タクティールケアの効果についておさらいしておきましょう!
- ・幸せな気分になる。
- ・ストレスが緩和する。
- ・不安や恐怖心が減少する。
- ・信頼の気持ちが増す。
- ・人と関わりたいという好奇心が強まる。
- ・学習意欲と記憶力が向上する。
- ・心臓の機能が上がる。
- ・感染症予防につながる。
肌に触れて心を癒やすマッサージケアであるタクティールケアはオキシトシンの分泌を促進します。
このことにより、不安やストレス、痛みが和らげることができるので、認知症の方や終末期の方のケアに利用されています。
また、タクティールケアを行った人にも同じようにオキシトシンが分泌され、施術者もともに癒やされるケアということです。
タクティールケアが今後より一層広がるといいですね。
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