実は認知症はいくつもあり、そして三大認知症というものがあるということをご存知でしょうか?
三大認知症とは「アルツハイマー型認知症」、「脳血管性認知症」、そして「レビー小体型認知症」の三つです。
そして、三大認知症にはそれぞれ特徴的な初期症状があります。
初期症状を理解していくことは、認知症を自分事として改めて考えていく次なるアクションにもつながってきます。
それでは、今回は三大認知症の初期症状の特徴について見ていきましょう。
【三大認知症その.1】アルツハイマー型認知症
アルツハイマー型認知症の主症状は記憶障害です。
初期状態における記憶障害は、日常生活動作は比較的保たれています。
アルツハイマー型認知症:初期症状の特徴
- ・初期症状に出現している記憶障害はその発症時期が特定できないほど、実にゆっくりと進行する。
- ・進行度合いもスローペースで緩徐。
- ・本人も物忘れを自覚していることが多い。
初期症状の状態は、本人も「あれ、なんだかおかしいかな?」と、口には出さないながらも、普段とはちょっと違う状態であることは、うすうすと気が付いています。
何か自分の中でおかしなことが起こっていることに対する不安感がありながらも、同時にそれを認めたくない気持ちも出現してきます。
初期段階においては日常生活に支障をきたすことはなく、病識がありながらも、不安や抑うつ状態になる場合もあります。
同居している家族に、たまたま指摘されたり叱責されたりしてしまうと、過剰に反応してしまう場合もあるのです。
画像出典:prweb.com
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