突然ですが、
『思い描いていた看護を行なうことができていますか?』
日々の忙しい業務に追われ、
- ●成長している実感
- ●患者さんの役に立つ実感
- ●これから自分がどうなっていきたいのか
働く前の方が考えられていたのでは?という人も少なくありません。
そんな人の為に今回は看護におけるリフレクションという考え方をご紹介させていただきます。
振り返りだけでなく、成長にもつながる今注目の考え方なので、本記事を読んでぜひ取り入れてみてくださいね♪
本記事の目次
看護におけるリフレクションとは
リフレクションとは?
リフレクション(Reflection)という英語の意味には、
①鏡に映った自分やものごとの像
②過去の行為・決定について注意深く考え直すこと
という2つの意味があります。
教育心理学の領域で使われることが多く、教育心理学辞典では
さまざまな経験を繰り 返す過程で、自分の活動を振り返ることによって、 その活動の論理を引き出す思考
という風に定義されています。
画像出典:pier-online.jp
看護におけるリフレクションとは?
看護師さんは日々、自分たちが行った看護の看護記録などを書くなどして『振り返り』を行っていると思います。
看護におけるリフレクションとはその『振り返り』に特化し、次の看護実践へと活かしていく為のものです。
例えばですが、
看護を提供する中で、
『自分の発現した言葉に対して患者の行動に違和感を感じることはありませんか?』
それを感じた看護師は「この患者さんには他の言い回しがよかったのではないか?」と、反省します。
この反省がリフレクションです。
この反省を一定のプロセスを経て、効果的に行なうことが看護におけるリフレクションです。
画像出典:nursing.columbia.edu
看護リフレクションの目的
では、なぜ看護リフレクションが必要とされているのでしょうか。
質の高い看護を実践するため
上の例でもあげたように、リフレクションを行なうことで、患者さんが本当は何を求めているのか理解できるようになります。
自分の知識と過去にケアを行った経験を踏まえて行動出来るようになるので、
より的確で質の高い看護出来るようになります。
また、普段の看護から患者さんの反応を気にかけて行動することで、
様々な状況にも瞬時に対応出来る能力を身につけることができます。
看護の意味を理解するため
リフレクションを通して、振り返りを積むことで看護の理解を深めることができるようになります。
普段の何気ないケアを行なう中で患者さんとの意思疎通を行っています。
患者さんは看護師さんの言葉によって自身の病気の具合などを知る手段となっています。
そして看護師さんは患者さんからの言葉や表情を見て、患者さんの状況を判断できます。
このように何気ない処置の中にも、処置以上の意味があることを知ることができます。
看護リフレクションのプロセス
看護リフレクションを行うプロセスは、すでにいくつか開発されています。
その中でも最も有名なGibbsの看護リフレクションのプロセスを紹介します。
Gibbsの看護リフレクションプロセス
これをもう少しわかりやすく、3つのステップに分けてリフレクションを行います。
「①状況の描写・明確化」→「②状況の分析・評価」→「③学習」という3つのプロセスを踏むことで、看護リフレクションを実践することができます。
①状況の描写・明確化
患者さんの状況を記述します。
その後、看護行為に対する患者さ んの反応をできるだけ詳しく記述する。
②状況の分析・評価
次に、自身の看護行為や言動に対して、患者がどのように感じたのか、自分の行動は正しかったのかなど、客観的に分析します。
ポイントとしては、良かったこと・良くなかったことに分けて評価していきます。
③学習
以上を全て振り返り、看護師として自分と向き合います。
そして、今回のことを踏まえて、自分よかったポイント、悪かったポイントをまとめ看護の知識へと変換させます。
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