ポリファーマシーにさらされる高齢者に起こりやすい6つの症状って?

 

ポリファーマシーの患者さんは、特に高齢者の方々はたくさんの薬によっていろいろな症状が起こることがあります

ここでは実際に問題になりやすい症状をいくつか解説します。

少し難しい内容ですが、なるべくわかりやすく説明していきます。

 

urgent-opening-for-pharmacy-technician-with-haad-license_1

画像出典:images.locanto.ae

 

頻度が高いと考えられる4つの症状

 

ポリファーマシーによる症状1:口が渇く(口渇)

 

副作用で唾液が出にくくなる薬がたくさんあります。

薬剤師は口渇と呼んでいます

口の中が乾燥し喉が渇きます、そして水分の少ない食べ物が食べにくくなります。

高齢者はただでさえ嚥下機能が低下している事が多く、口渇の副作用により食べ物がさらに食べにくくなります

これはとても問題があります。

食べ物をむせたり誤嚥して気管支の方に入っていくと誤嚥性肺炎を起こす事があるからです。

しかし口渇の副作用はなかなか患者さんが訴える事がありません。

医師や薬剤師から注意を受けていない場合は薬の影響だとはなかなか思わないからです

ちなみに、口渇は専門用語を使うと「抗コリン作用」と言う副作用の一部分です。
▶ 次ページへ:ポリファーマシーによる症状に便秘があるって本当?

 

関連する記事


明日からの看護知識に活かせる! ポリファーマシーの問題点4選

ポリファーマシーの問題点を薬局に勤める薬剤師が解説致します。ポリファーマシーにはいくつかの問題点があり、すぐに考えてわかるものから気がつきにくいものまでいろいろありますので、1つずつ、計4つ解説いたします!ポリファーマシーに関する知識を身につけて、患者さんの負担を減らしましょう!

ポリファーマシーに対して薬剤師に求められることと実際の仕事

医療現場において薬剤師はポリファーマシー対策を以前から行っています。ポリファーマシー対策における薬剤師の仕事について説明します。ここでは現場でよくある<国><医師><患者さん>の3つの視点からポリファーマシーに対して薬剤師が求められていることをお伝えします。

ポリファーマシー対策、2通りの場合に分けて徹底解説!

ポリファーマシーは患者さんにとって良くないこと。ではどうすればポリファーマシーを防ぐことができるでしょうか?現場で働く薬剤師が徹底解説します!自分や家族がポリファーマシーかどうかがわかっている場合とわからない場合に分けて考える必要がありますので2通りの説明をします。

ポリファーマシーって何? 〜薬剤師の見地から解説します〜

薬の飲み過ぎによる有害事象は以前から医療の現場で問題視されていますが、ポリファーマシーという言葉を耳にするようになったのは比較的最近のことのように思います。今回は、薬局に勤める薬剤師が「ポリファーマシーとは何か」を解説していきます。ぜひ普段のお仕事に役立ててくださいね♪