工夫④:不要なケアを見抜くため、定期的な再検討を行うこと
具体的に注意したいポイントは、患者さんの状態それぞれで異なります。
いくつもの項目を検討しながら、その方に合った食べ方を行うことで、誤嚥や誤嚥性肺炎を予防していきます。
たとえば…
・口腔内の衛生を保つ
・食べる際は姿勢を整える
・食べる形態を検討する(ゼリー状、ペースト、ムース上など)
・疲労を考慮して食べる量を検討する
一口量を調整する
・食後にすぐに横にならない
・水分にはとろみを使う
などは、多くの患者さんに共通する項目です。
しかし、中には回復力のある患者さんには不要になるケアもあります。
長期的に必要かどうか、次のステップに進めた方が良いケアなのかどうかといったことも含め、定期的に再検討をしていくことが必要です。
工夫⑤:経管栄養や栄養補助食を組み合わせる方法も視野に / 焦らず取り組むこと
栄養をとってほしい、回復をしてほしいという願いから、家族も早期の経口摂取を希望することがあるものです。
しかし、適切な栄養をとるために経管栄養を併用することが、結果的に全身状態を回復させることがあります。
また、患者さんの状態が日によって変化する場合には、出された食事を全て食べることが良いこととは限りません。
疲労による誤嚥や食後の嘔吐などが原因となって誤嚥性肺炎を起こすこともあります。
食事量がなかなか安定しない人には、高カロリーの栄養補助剤などを使って栄養を補給できるメニューにすることもできます。
さらに、誤嚥性肺炎の患者さんの回復や誤嚥の予防には、どのように安全に栄養を確保していくかを丁寧に検討し、焦らずに取り組んでいくことが必要なのです。
「誤嚥性肺炎」の方への看護のポイント5選 まとめ
誤嚥性肺炎の患者さんは、摂食・嚥下障害を呈していることが多いものです。
摂食・嚥下障害には、高齢によるものから疾患によるものまで様々あり、そのケア内容も個々で異なります。
他職種との連携をとりつつ、摂食嚥下障害について適切な評価とケアプランを作成しましょう。
再発を予防していくことが非常に大切です。
※参考記事:いまさら聞けない看護技術byハッピーナースライフ
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