がん対策基本法とは、「がんに対して国としてどのように対策していくか」について定めた法律。
そして、がん対策推進基本計画は「がん対策基本法に沿って、具体的に何を行うのかを期間を決めて計画を立てたもの」です。
今回は、がん対策推進基本計画がこれまでの10年間にどのように展開してきたのかを確認していきます。
今年度(29年度)に新計画も出されるはずのがん対策推進基本計画。しっかりチェックしておきましょう!
がん対策推進基本計画とは?
がん対策基本法は、政府が定めたものであり、がん対策に対しての基本理念や国や国民が果たすべき責任を示したものです。
がん対策推進基本計画とは、この法律をさらに具体化したものです。
がん対策推進基本計画の基本方針
- ・がん患者を含めた国民の視点に立ったがん対策の実施
- ・重点的に取り組むべき課題を定めた総合的かつ計画的ながん対策の実施
- ・目標とその達成時期の考え方
以上の3点を基本方針としてつくられています。
次に、がん対策推進基本計画の10年間の展開について見ていきましょう!
がん対策推進基本計画の10年間の展開
10年間(平成19年度~)の大きな目標は3点!
平成19年に最初のがん対策推進基本計画が策定され、まず2つの目標が掲げられました。
そして、平成22年の中間報告を経て、平成24年に策定されたがん対策推進基本計画で1点追加され合計3項目の目標となりました。
- ・がんによる死亡者の減少
- ・全てのがん患者とその家族の苦痛の軽減と療養生活の質の維持向上
- ・がんになっても安心して暮らせる社会の構築
当初の計画を実施し、医学的な発展は目覚ましいものとなりました。
その一方で、患者やその家族における新たな課題が見えてきたことにより、目標の追加が行われたのです。
このように、がん対策推進基本計画は、一定期間(5年間)を基本として見直しを行い、新たな課題は次期計画に取り入れられています。
画像出典:americansentinel.edu
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