細かな分野別の対策が9項目
がん対策推進基本計画は全体目標に対して、さらに細かな目標が設定されています。
これについても、中間報告を経て項目が追加されました。
そして、平成24年6月の計画では、全9項目についての目標が掲げられました。
- 1. がん医療(医療の質を高めることや、地域医療体制の構築、新規治療法の早期開発と早期承認に関すること)
- 2. がんに関する相談支援と情報提供(患者とその家族が相談しやすい環境を整える)
- 3. がん登録(統計データを収集することで、今後の計画や医療に活かす)
- 4. がんの予防(喫煙率の低下や受動喫煙の防止)
- 5. がんの早期発見(がん検診の受診率の向上)
- 6. がん研究
- 7. 小児がん(小児医療の整備)
- 8. がんの教育・普及啓発(健康教育の中でがんを取り入れる)
- 9. がん患者の就労を含めた社会的な問題(治療中や治療後の就労問題の解決)
特に7~9の項目は新規に取り入れられた内容です。
このがん対策推進基本計画を受けて、都道府県がそれぞれの実情にあった計画を作成し各機関が実施しています。
こうして私たちの身近なところでの取り組みになっているのです。
画像出典:netdoctor.cdnds.net
計画の見直しは「がん対策推進協議会」が行っている
がん対策推進基本計画は、厚生労働省が選出し組織されたがん対策推進協議会で定期的に検討が行われています。
平成28年度末で現在のがん対策推進基本計画の対象期間が終了し、今後、さらに新たな計画が出されることになります。
新たに作成された計画は厚生労働省のサイトに掲載されるはずですから、興味がある場合はチェックしてみましょう。
画像出典:media2.wnyc.org
がん対策推進基本計画とは?~がん対策推進基本計画の10年間の展開~ まとめ
平成19年より約10年間にわたって取り組まれてきたがん対策推進基本計画。
中間報告を経て全体目標が3項目に設定され、分野別の対策も9項目となりました。
平成28年度に現在の計画は見直しを行っています。
今後の動向については、厚生労働省のサイトをチェックしてみましょう。
今後、がん対策はますます発展していくことになるでしょう!
がんで悩む人が少ない社会になることを望むばかりですね!
参考)
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