人は他者とのやりとりを通じてコミュニケーションを重ね信頼関係をつくっていきます。
自分の要望を伝えたり、相手の考えを聞いたりしながら人と話すのは友人や家族だけに限った話ではありません。
看護計画をたてる上でもコミュニケーションの観点は必要です。
今回は、特に成人の方の言語コミュニケーション障害を中心に、その特徴と原因をお伝えしていきます。
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コミュニケーション障害とは
コミュニケーション障害は、先天的あるいは後天的な障害や疾患によってコミュニケーションが難しくなる状態のことを指します。
コミュニケーション障害があると言っても、その原因は様々です。
以下、脳血管疾患の患者さんに多くみられる言語障害を見ていきます。
「失語症」は脳の障害によって起こる言語障害
失語症はこちらの記事にもあるように、脳血管障害や、頭部外傷など、脳の損傷によって起こります。
- ・聞く(聞いて理解する)
- ・話す(話して伝える)
- ・読む(音読、読んで理解する)
- ・書く(書字、書いて伝える)
という言語に関わる4つのカテゴリが、多かれ少なかれ障害される言語障害です。
相手に対する礼儀やプライドは保たれているにも関わらず、言語コミュニケーションが難しいために誤解をされることが多いのです。
失語症は精神疾患ではありません。
一口に失語症といっても、「漢字を書いて見せたら通じ合えた」「写真を見ながらだと言葉が出やすくなった」など、患者さんの症状によってコミュニケーションのコツが変わります。
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