看取りの段階に入った患者さんは、何らかの原因で近い将来に最期のときを迎える方たちですから、積極的な機能改善などは目標ではありません。
看取りにおける看護師のケアプラン(看護計画)は、対象の方がその人らしく残りの日々を過ごすための援助や、ご家族など身近な方たちが充実した時間を過ごすために作成するものです。
しかし看取りケアプランの作成は簡単なものではありません。
そこで今回は、看取りケアプランにおける書き方のポイントをお伝えします。
※看取りとは?と思った方はこちら→看取りとは ~「3人に1人が65歳以上」という事実に対する活路~
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【看取りケアプランの書き方ポイントその1】患者や家族についての全体像をアセスメントし、課題を抽出する
看取りの対象となる方は前提として「将来的な回復の見込みがない」と医学的に診断をされた方。
痛みや苦痛から解放され、その人らしく穏やかに過ごせるということ、可能な限り本人の希望や家族の希望に沿った生活を整えることが大切になってきます。
看取りに限らずですが、看護計画の立案ではアセスメント(評価、見立て)をしっかりと行い、具体的な希望や課題を抽出し改善に向けた方法を検討していきます。
ただし、特に看取りにおいては、身体的苦痛、精神的苦痛、社会的苦痛、霊的苦痛という広い意味での苦痛(トータルペイン=全人的苦痛)について、包括的にケアを行っていくことが必要となります。
これらを踏まえて医学的な診断に基づく現在の状態から考えられる今後の見通し、総合的な方針を書きます。
※看護計画についてより詳細に知りたい方はこちらへ!→看取りにおける看護計画(ケアプラン)の重要性〜寄り添う気持ちを行動に起こすということ
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