足浴でおかしがちな失敗その3 ~蜂窩織炎~
蜂窩織炎って?
蜂窩織炎は皮膚の傷口や毛穴から細菌が侵入して、皮膚の深いところから化膿してしまう感染症の一つです。
この細菌はいたるところにあり、人間にうつることはありません。
しかし免疫力が低下した状態になると、水虫の傷が細菌の入り口になる場合もあり、注意をしなければいけません。
本当に怖い蜂窩織炎。歩けなくなることも!
感染症の一つであることから、患部は熱感、腫脹があり、下肢全体が赤く腫れ上がってきます。
私も病棟で経験しましたが、ここまでパンパンに腫れ上がった下肢を見たのは始めてで、圧倒されてしまった記憶があります。
こんな状態で足浴を行うなんて到底考えられませんね。
蜂窩織炎は細菌感染でもあることから、治療は抗生剤投与が開始となりますので、せめて腫れが治まるまでは足浴を避けるべきです。
免疫力も低下していることから、炎症症状が強いときには安静が第一選択になってきます。
蜂窩織炎は悪化してくると、広範囲の皮膚に壊死が生じて、壊死性筋膜炎や菌血症を誘発してしまいます。
切断や生命の危険にも及んでしまう、とても怖い病気なのです。
足浴の失敗談 まとめ
このように足浴は単に下肢だけを観察するのではありません。
局所である下肢を観察することで、全身状態を把握することができます。
とくに蜂窩織炎は全身状態の観察がとても大切になってきます。
足浴でおかしがちな失敗をいくつか上げてみましたが、改めてフットケアの大切さを実感しています。
足のトラブルは生活の質にも大きく関係してきます。
だからこそ、効果的な足浴を提供していくことは非常に重要です。
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