訪問看護ステーション開設においては、いくつかの要件があり、それを満たしていくためには、たくさんの書類の作成が必要になります。
※訪問看護ステーションの指定条件についてもまとめました。気になる方はこちらをクリック!→訪問看護ステーションの指定条件とは ~人員・設備・運営の基準をご存知ですか?~
ひとつでも不手際があると、せっかく申請したのに持ち帰ることになった、開設日に間に合わないということもありえます。
そんな事態に陥らないためにも、しっかり確認しておきましょう。
今回は訪問看護ステーション開設に必要な書類をお伝えしていきます。
画像出典:ghcchina.com
【訪問看護ステーション開設に必要な書類①】法人格の取得に関わる書類
実印、印鑑証明書、戸籍謄本などの用意を
訪問看護ステーションを開設するには、法人格の取得が必要です。
法人格には、株式会社、有限会社、合同会社、医療法人、社会福祉法人、NPO法人などがあります。
それぞれについて活動制限が異なり、必要資本金や必要な書類も異なります。
書類の作成にあたっては出資者の実印や印鑑証明書、戸籍謄本などが必要です。
また事業目的に「訪問介護事業を行う旨の記載」が必要になります。
画像出典:nicva.org
【訪問看護ステーション開設に必要な書類②】物件の賃借契約の書類
取得した法人格で貸借契約を
訪問看護ステーションの設備基準を満たすためには、物件を賃借する場合もあるでしょう。
この場合には、取得した法人格にて、所有者との賃借契約を行うことになります。
この際も宅地建物の賃借に必要な書類を準備しなければなりません。
【訪問看護ステーション開設に必要な書類③】都道府県に申請する大量の書類
20~30種類の書類
訪問看護ステーションの申請手続きは、主に都道府県に申請することになります。
書類は約20~30種類と膨大になります。
申請窓口で直接貰う方法のほかに、各都道府県のホームページでダウンロードできる場合もあります。
主な書類としては、組織体制図やスタッフの就業規則、管理者の保持資格の写しなどが挙げられます。
そのほか、事業計画書や施設設備の写真などの添付も求められます。
これらの書類は数が膨大で、申請は約1時間もの時間をとって行います。
内容に少しでも不備があれば、受理してもらえない可能性もあるので慎重に進める必要があります。
▶ 次ページへ:訪問看護ステーション開設に必要な書類その4とは??
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