ポリファーマシーの患者さんは、特に高齢者の方々はたくさんの薬によっていろいろな症状が起こることがあります。
ここでは実際に問題になりやすい症状をいくつか解説します。
少し難しい内容ですが、なるべくわかりやすく説明していきます。
画像出典:images.locanto.ae
頻度が高いと考えられる4つの症状
ポリファーマシーによる症状1:口が渇く(口渇)
副作用で唾液が出にくくなる薬がたくさんあります。
薬剤師は口渇と呼んでいます。
口の中が乾燥し喉が渇きます、そして水分の少ない食べ物が食べにくくなります。
高齢者はただでさえ嚥下機能が低下している事が多く、口渇の副作用により食べ物がさらに食べにくくなります。
これはとても問題があります。
食べ物をむせたり誤嚥して気管支の方に入っていくと誤嚥性肺炎を起こす事があるからです。
しかし口渇の副作用はなかなか患者さんが訴える事がありません。
医師や薬剤師から注意を受けていない場合は薬の影響だとはなかなか思わないからです。
ちなみに、口渇は専門用語を使うと「抗コリン作用」と言う副作用の一部分です。
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