よく言われる「QOL」って?
では、具体的にQOLとはどういうことなのでしょうか?
「QOL(クオリティ・オブ・ライフ)」とは、「生活の質・生命の質」のことです。
生活の質とは「生活の中で患者さんが望む生活ができることによる満足感や幸福感」であり、
生命の質とは「ただ生きているということではなく、どのように生きているのか」ということです。
多くの方に共通して大切にされていることは、
- ・苦痛がない。
- ・望んだ場所で過ごすことができる。
- ・医師や看護師を信頼できる。
- ・自分が誰かの負担にならない。
- ・家族や友人との関係が良好である。
- ・人として大切にされる。
- ・人生を全うしたと感じることができる。
また、人によって重要度は異なりますが、大切にされていることは、
- ・できるだけの治療を受けることができる。
- ・自然のかたちで過ごす。
- ・伝えたいことを伝えておける環境がある。
- ・先々のことを自分で決められる。
- ・病気や死を意識しないで生活ができる。
- ・他人に弱った姿を見せない。
- ・自分の価値観を感じられる。
です。
一人ひとりの患者さんごとに価値観が異なることは確かにあります。
しかし、参考になる点はたくさんあるのではないでしょうか?
画像出典;3.bp.blogspot.com
「緩和ケア病棟」で働く看護師の目的と役割 まとめ
緩和ケア病棟の患者さんは悪性腫瘍の末期の状態の患者さんが多く、また比較的年齢も若い方が多いです。
病名の告知を受け、つらい治療があり、そして、死を受け止めなければなりません。
松岡修造さんの言葉に「後ろを見るな、前を見るな、今をみろ!」という言葉があります。
後ろを見ると後悔が残る。
前を見ると不安に思う。
だから今を全力で生きろということだそう。
ですから、「緩和ケア病棟」での看護師はこの言葉を常に意識して、患者さんに寄り添ってもらいたいと思っています。
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