我が国の高齢者問題は日々進んでおり、2025年には全人口の48.8%、2055年には全人口の65.5%が65歳以上の高齢者となる見込みが厚労省より報告されています。
高齢者対策としては、地域包括ケアプランの実施や、在宅での介護などの充実が急がれています。
中でも、高齢者介護のひとつの選択肢として最近注目を浴びているのがサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)。
サ高住とはどのようなものなのか、その他の介護施設などと何が違うのか。
今回はサ高住について詳しく解説していきます。
画像出典:va.gov
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サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の基本事項
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)とは ~「高齢者向け安心居住スペース」~
サ高住とは、「バリアフリーに対応した賃貸住宅で、日常生活を自立して送ることができる人、また軽度の要介護状態の人を対象とした介護施設」です。
サ高住は、各都道府県の認可を受け、登録することが必要となり、民間企業により運営されている場合が多いです。
バリアフリー対策に加え、生活相談員や医療従事者が常駐している施設もあり、入居者の安否確認や、健康上の問題に対しての相談がしやすいという点では、「一般の賃貸住宅より安心できる居住スペース」であるといえるでしょう。
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の契約形態、賃料等について
「介護施設」とは呼ばれますが、入居時などの契約は一般的な賃貸契約となり、入居時の敷金や礼金、または月々の賃料を支払うことになります。
その他にも老人ホームなどとは違い、光熱費や生活にかかる費用も必要になるという面があります。
入居条件としては、60歳以上の日常生活が自立している人、要支援、要介護などの認定を受けている人が対象となりますが、要介護認定の中でも比較的自立して生活する人が対象となっている場合が多いです。
施設毎にこれらの入居条件には差があるため、事前の確認が必要となります。
サ高住のメリットとデメリット
以下、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)のメリットとデメリットについて述べていきます。
サ高住のメリット
まず、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)のメリットについて、箇条書きでご説明します。
- ・サ高住は一般的な賃貸住宅と比べてバリアフリーが徹底されており、高齢者が安全に生活することに配慮されている
- ・生活相談、安否確認を行うことが出来る
- ・生活相談員や看護師などの医療従事者が常駐している施設もあり、緊急時などにも対応が可能な場合もある
- ・サ高住は一般的な賃貸住居として考えることができるため、プライバシーに対しての配慮や、入居者の自由度は非常に高い介護施設といえる
- ・賃貸契約を結び入居するため、入居者の借家権は保証される
- ・入居時に必要となる費用に関しても、有料老人ホームなどと比べて抑えることができる
サ高住のデメリット
それでは、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)のデメリットとしては、どのようなものがあるのでしょうか。
メリットと同様に、箇条書きで記述してみましょう。
- ・日中の対応はほとんどの施設が対応しているが、夜間や休日なには常駐していない施設があるため注意が必要
- ・基本的な介護サービスは提供されない施設が多く、訪問介護などの外部の介護サービス事業所を利用する必要がある
- ・介護サービスを受ける場合には、そのサービスに関する費用が別途必要となる
このように、サ高住はまだまだ施設毎に条件が様々であるため、事前に施設の内容を十分に確認することが大切です。
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