本記事の目次
がん看護専門看護師、資格を取るとどうなる?
がん専門看護師の資格を取得して、厚生労働省が整備しているがん専門病院で働いている看護師は、資格取得者全体の約65%ほどとなります。
その65%の方々はこの資格をどのように生かしているのでしょうか。
資格の活かし方とは?
この資格を取得している多くの人は、資格を持ちながら普通の看護師と同様に病棟に勤務している人が多くいます。
また、病院によってはがん専門看護師による地域に向けた専門の相談センターを開設したり、地域に向けた勉強会を企画し、専門看護師が講師になるというような形で資格を生かして活躍をしています。
資格を取る上でのメリットは?
資格を取得する上での最大のメリットはやはり、活躍の場が増えるということにあるかと思います。
病棟だけでなく外来などの相談窓口を受け持つことができるなど、幅広い分野で活躍できるため、キャリアアップを考えている看護師にとって大きなメリットとなります。
また、医師や他職者、何より患者さんの家族に必要とされる立場となることから、夜勤を免除され、日勤常勤となる看護師が多く、夜勤が苦手な看護師にはこれまたメリットとなるのではないでしょうか。
また、認定看護師を取得している看護師には資格取得の手当てがつく場合が多いです。
特に細かい規定はなく、金額としては多少低いですが、これもメリットとなるかと思います。
画像出典:tribuneindia.com
がん看護専門看護師の資格はどうやってとればいいか
近年資格取得希望者が増加している専門看護師。
資格はどのように取得すればいいのでしょうか。
がん看護専門看護師の資格の取り方は?
まず、がんに限らず専門看護師の資格を取るためにはまず看護師資格を持っていることが重要です。
その資格を持っている上で看護系大学院の修士課程を修了し、日本看護系大学協議会が定めている専門看護師教育課程基準の所定単位を取得し、
なおかつ看護師免許を取得した後の実務経験が通算5年以上、そのうち3年間はがん看護分野の実務研修として、がん患者の多い病院で働いているということが必要となります。
これらの条件がすべてそろってから、書類審査の一次審査を通過し、論述試験と看護実績報告書の提出である二次試験を合格すると資格が取得できます。
資格取得までの費用はどのくらいかかるのか
資格取得までの費用はどのくらいかかるのでしょうか。
看護系大学院は2年間通学することで単位を取得できます。
そのため、大学院に通うための2年間の学費、生活費、入学金をまず計上しなければなりません。
それにプラスして専門看護師の試験料と認定料が各5万円ずつとなります。
大学の学費は学校にもよりますが、学費と入学費をトータルして100万円前後はかかることが見込まれます。
がん看護専門看護師とは? まとめ
看護師であれば一度は考える専門看護師取得の道。
これからますます需要が高まるがん看護専門看護師、ぜひ検討してはいかがでしょうか。
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